|ご挨拶
本企画は、諏訪大社下社秋宮近くの古民家の屋内外にて、現代アート作品の展示・白隠禅師の書画の展示・アートパフォーマンス・講義などを行い、2026年に開催を目指すアートフェスティバル「諏訪芸術祭」につなげるプレイベントを実現するものです。また、2024年に下諏訪宿本陣岩波家で行われた「諏訪とアートと東洋思想 ~見えないものの力 vol.1~」、御棚町の平和館で行われた「諏訪とアートと民俗学 ~見えないものの力 vol.2~」に続く第三弾となっております。
会場となる古民家は江戸中期から後期に建てられた、旧高島藩の鷹匠として仕えた岡村家が暮らしてきた歴史ある屋敷です。建物の立地する「五官」という地域は、下社の大祝金刺氏に仕えた五官家が居を構えていた場所であり、会場と諏訪湖を望む高台には五官家の氏神が祀られる若宮神社が鎮座します。
聖地や霊場に対して「空気に神仏が溶け込んでいる」という表現が用いられますが、それは「諏訪」にこそぴったりと当てはまります。「見えないものの力」が満ちる諏訪という場と「見えないものの力」を表現する現代アートはたいへん親和性が高く、それはコンセプチュアルアートの先駆者である松澤宥が下諏訪から生まれたこととも関係するのかもしれません。そして、禅によって「目に見えない世界」に参入する道筋を書画を通じて示した江戸期の禅僧・白隠は、諏訪という地にある江戸期の風情に深く調和するばかりでなく、現代の課題解決に繋がる前衛性をもっています。
江戸五街道のうち旧中山道と旧甲州街道の二街道が交わるという、稀な宿場町である下諏訪は多くの人が行き来する異文化交流の場でもあり、古きと新しきが出会い交わり、そして新たなものを生んできました。本企画では、近代以前の情緒ただよう街道や建築にみられる江戸文化を生かした芸術活動を通じて、自然と人間の乖離、それに伴う社会問題が多発する時代状況に鑑み、「目に見えない大切なもの」に触れていただけたら幸いです。
|開催概要タイトル/諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION 見えないものの力Vol.3 ~江戸と現代のアヴァンギャルド~ 会期/2025年8月23日(土)、24日(日) 時間/10:00~19:00 場所/旧岡村邸(長野県諏訪郡下諏訪町五官6628番地) 料金/1,000円 *高校生以下、障害者手帳ご持参の方無料 *会期中再入場自由 主催/諏訪芸術祭実行委員会 提携団体/アートコア、下諏訪宿本陣岩波家、日印文化交流ネットワーク 特別協力/株式会社 サンケイ 後援/下諏訪町、下諏訪町教育委員会、信州・市民新聞グループ、長野日報 協賛/信州しもすわ温泉 ぎん月、ひとつぶの麦、石川デザイン |
![]() |
|参加者[Exhibitions]白隠禅師 黒田典子、ヤジマチサト士 篠原誠司 石川雷太 羅入 アレクサンドル・タルバ [Performances] 岩田恵 Rie Fukuda 混沌の首 [Lecture] 堀内伸二 |
|展示風景
*画像クリックで拡大します
|お知らせ
- 2025/09/06展覧会
- 「諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION」の参加作家・羅入が同展で公開制作した作品が東京築地本願寺で開催された「MONK ART GUDO展」で展示されました。
- 2025/09/06その他
- 「諏訪芸術祭」web siteを改装しました。
- 2025/08/24メディア
- 下諏訪・市民新聞面に「諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION」の記事が掲載されました。
- 2025/08/22メディア
- 信濃毎日新聞に「諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION」の記事が掲載されました。
- 2025/08/20メディア
- 信州・市民新聞グループweb siteに「諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION」の記事が掲載されました。
- 2025/08/20メディア
- 下諏訪・市民新聞に「諏訪芸術祭 PRE EXHIBITION」の記事が掲載されました。
お問い合わせ
諏訪芸術祭事務局 suwa_art@kondon.org
*数日経っても返信の無い場合は、お手数ですがartcore@kondon.orgへ再送ください。

